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岩元 大樹; 西原 健司; 八木 貴宏*; Pyeon, C.-H.*
Journal of Nuclear Science and Technology, 54(4), p.432 - 443, 2017/04
被引用回数:20 パーセンタイル:88.58(Nuclear Science & Technology)To investigate the applicability of the pulsed neutron source (PNS) method using a pulsed spallation neutron source (PSNS) for an on-line subcriticality monitoring system for an accelerator-driven system (ADS), a subcriticality experiment is conducted using Kyoto University Criticality Assembly (KUCA) in combination with the fixed-field alternating gradient (FFAG) accelerator. Reactivity values obtained from different traditional techniques, the area-ratio method and the -fitting method, are discussed with respect to the applicability to on-line subcriticality monitoring. The result shows that the area-ratio method robustly and accurately monitors subcriticality in shallow subcritical states of negative reactivity of up to a few dollars; however with this method, it faces problems with temporal fluctuations, spatial dispersion, and sensitivity to the proton-beam current with increasing depth of subcriticality. As a complement to this method, it is shown that the -fitting method alleviates such problems in deep subcritical state. Moreover, a proposed fitting technique using the maximum-likelihood estimation method based on the Poisson distribution is robust enough to be applicable for measuring negative reactivity of up to roughly nine dollars.
玉置 等史; 濱口 義兼; 吉田 一雄; 村松 健
Proceedings of International Conference on Nuclear Energy System for Future Generation and Global Sustainability (GLOBAL 2005) (CD-ROM), 6 Pages, 2005/10
原研では、MOX燃料加工施設に適用できる確率論的安全評価手順の開発を行っている。この手順は4つの手順で構成され、第1ステップであるハザード分析は、この手順を特徴付けるものであり、残りのステップは原子炉施設のレベル1,レベル2PSAに対応する。本報告の主であるハザード分析では、機能レベルでの故障モード影響解析(FMEA)手法を用いて可能性のある事故原因の候補(異常事象候補)を抜け落ちなく抽出し、抽出した異常事象候補の発生頻度及び事故影響を概略的に評価し、これら2軸で表現される選別用リスクマトリクスを用いてリスク上有意な寄与を与える異常事象を選別する。異常事象候補の発生頻度評価のうち、臨界事象については、管理の逸脱が直ちに臨界に至ることはないため、サクセスクライテリアの把握が必要である。また、臨界管理のためにコンピュータ化されたシステムが導入されつつあり、これらの信頼性の評価が課題であった。そこで、臨界計算によりサクセスクライテリアを求め、逸脱にかかわる管理システムの故障モード分析の結果をもとに、発生頻度を評価する方法を提案した。これらの方法を用いて仮想的に設定したモデルプラントを対象に分析を実施しその有用性を確認した。
林 隆; 永井 晴康; 山澤 弘実*
JAERI-Tech 2004-032, 124 Pages, 2004/03
Landsat-5-TMデータを用いて茨城県地域の地上被覆分類を行った。最尤法による分類では教師となるべきトレーニングエリアの設定が重要である。同じ分類区分のトレーニングエリアであってもそのヒストグラム分布は地点ごとに異なっており、そのため同じ分類区分に多くのトレーニングエリアを設定して分類した。さらに分類区分の面積が農林統計値に一致するようトレーニングエリアの調整を行った。分類結果を検証したところ1987年では85%が一致していた。
西原 健司; 岩永 宏平; 山根 剛; 岡嶋 成晃
JAERI-Research 2002-030, 63 Pages, 2002/12
中性子源の存在する臨界実験装置において、定常状態から反応度を加えるなどして、他の定常状態に移行するような実験では、反応度と中性子源の変化が終息した後に中性子束が過渡変化している。この状態を解析して、その区間における反応度や中性子源強度、あるいはその両方を得る手法として、一般に逆動特性法(IK法)を用いることが出来る。しかし、従来の解法では測定された出力の誤差を考慮した、最も尤度の高い解を求めることや、得られた測定値の誤差を評価することができなかった。本研究では、最尤法を適応して、もっとも尤度の高い反応度と中性子源強度を決定し、その誤差を得る手法を開発した。また、FCAのロッドドロップ実験に対して本手法を適用し、手法の妥当性を確認した。
久語 輝彦; 土橋 敬一郎; 金子 邦男*
Journal of Nuclear Science and Technology, 27(9), p.870 - 874, 1990/09
NEACRPのCriticality Safety Calculations Working Groupにより提起されている問題の中に、ペレットが燃料溶液に囲まれている体系が含まれている。この問題では、同じ共鳴核種が隣合う物質に存在しているため、共鳴吸収の取扱が難しい。この問題に対する種々の共鳴吸収計算手法の妥当性を連続エネルギーモンテカルロコードVIMを基準計算として調べた。その結果以下のことがわかった。ダンコフ係数法は、ペレット内でのUによる共鳴吸収をかなり過小評価または過大評価した。Toneの方法は、全体系でのUによる共鳴吸収をかなり精度よく評価した。但し、これはペレットでの過大評価と燃料溶液での過小評価が打ち消し合ったためであった。PEACO法は、ペレット、燃料溶液ともに精度よく共鳴吸収を評価した。
数土 幸夫; 宮田 佳一*; 井川 博雅; 神永 雅紀; 大河原 正美
Journal of Nuclear Science and Technology, 22(8), p.604 - 618, 1985/00
被引用回数:57 パーセンタイル:97.81(Nuclear Science & Technology)研究炉JRR-3は、20%低濃縮ウラン燃料を用い熱出力20MWに改造される予定である。このJRR-3の燃料要素中の1サブチャンネルを模擬した垂直矩形流路を用い、DNB熱流束を上昇流と下降流との場合について実験的に調べた。実験は、JRR-3の安全解析で対象となる流束及び圧力の条件で行なわれた。本実験の検討と将来の矩形流路及び他の流路での実験結果の検討から、上昇流及び下降流に対するDNB熱流速評価式を導いた。これらの評価式は矩形流路のみならず他の流路にも適用可能である。
松下 紘三; 小林 誠; 宍戸 宣仁; 山本 峯澄
保健物理, 19(1), p.321 - 327, 1984/00
フード開口面風速が0.5m/s以下の場合のフードから室内への漏洩の程度及びフード前での作業者の行動、室への給気のフードからの漏洩に及ぼす影響をNaClエアロゾルを用いて調べた。0.4m/s以下の風速においては漏洩が認められた。風速の減少とともに作業者位置に漏洩するエアロゾルの濃度は増加した。一方0.5m/sにおいてはいずれの状態においても漏洩は検出されなかった。この時の濃度は検出限界濃度である単位発生率(g/min)あたり810g/cm以下であった。この値はフード内飛散量の1/10が室内に漏洩するして評価されていた室内濃度の1/4000であった。
池沢 芳夫; 村田 幹生; 吉田 芳和
セイフティダイジェスト, 22(6), p.215 - 216, 1976/06
NaCl粒子による防護マスクの総括漏洩率試験法を現場へ適用する場合の測定評価上の問題として、(1)捕集濾材の性能と漏洩率の最小検出限界との関係、(2)呼気弁の漏洩率の評価法、(3)吸着剤の性能、(4)粒子の呼吸器管内での沈着率に対する漏洩率の補正、(5)試験所要時間などについて検討した。
池沢 芳夫; 村田 幹生; 吉田 芳和
保健物理, 11(1), p.45 - 50, 1976/01
防護マスクの性能は、マスク面体と顔面との気密性に起因する漏洩率に主に支配される。NaCl粒子による漏洩率試験法の実用性を調べるため、3種類の半面マスクと2種類の全面マスクを約40名の被験者に着用させ、漏洩率の測定を行なった。NaCl粒子雰囲気のフード内で、防護マスクを着用した被験者の呼気中のNaCl濃度を炎光分光光度計で測定した。その結果、この試験法は、主としてフィットネスに起因する漏洩率を比較的迅速かつ簡便に測定評価できる方法であることがわかった。試験の結果、全面マスクの漏洩率は着用者の着用経験によって大きく変化した。しかし、マスクの着用具合を調整しても、大きな漏洩率を示した者が若干存在した。